かつてあの与沢翼が結構稼いだとされるメルマガアフィリエイトの手法ですが、今日メールの利用そのものが、通常の情報連絡手段としてどの程度なのか怪しくなってきている状況では、かなり厳しいのではないかとも想定されます。
そういう観点も踏まえて検討した時、LINEや類似するメッセンジャーソフトの進展で個人間の情報共有機能における電子メールの絶対的な地位が脅かされている今日、果たしてメルマガによるアフィリエイト手法が今後も与沢翼並みの稼ぎにつながるのでしょうか?!
ここでは、そのあたりも踏まえつつ、メルマガアフィリエイトの基本的な方法論をしっかりと押さえながら、メルマガアフィリエイトの将来展望を検討してみましょう・・・
メルマガアフィリエイトで生命線となる「リスト」について
メルマガアフィリエイトで生命線となる「リスト」の重要性についてその裏表を考えていきます。
①最も稼げるアフィリエイト手法
②「リスト」とは何か
③「リスト」対象者への「教育」
①最も稼げるアフィリエイト手法
これまでアフィリエイトの世界では、一番稼ぎが多いのがメルマガアフィで、次がブログアフィリエイトとなっていました。
ブログアフィリエイトは、基本的に自分のサイトにアクセスしに来てもらう必要がありますので、PVが伸びないと勝負にならないと言うのもありますし、サイト訪問者も濃いアクセス者かどうかと言うと単なる冷やかしとか、通りすがりとかも十分に有りうるので、ブログだけで安定した収益を上げ続けるためには少なくとも一日当たり3000~5000程度のPVが必須になると言うことになります。
翻ってメルマガはどうでしょうか?
メルマガ読者は、基本的にはメルアドを差し出した囲い込まれた読者であり、その読者層がメルマガ発行者に近いいわゆる濃い読者であれば有るほど、発行者にとっては都合の良いいろいろ言うことを聴いてくれる、すなわち宣伝を聴いて売り物を購入してくれる読者と言うことになってきます。
②「リスト」とは何か
このメルマガ読者のアドレスのことを「リスト」と呼んでいます。
ちなみに、出会い系ではこのような顧客リストのことを「CSV」と呼んでおり、これまた非常に大切にされるとともにいろいろ悪用されており、いわゆる濃い「CSV」ほど高値で売買され、そのリストを元に迷惑メールがローラー作戦的にばら撒かれています。
そのようなメルマガアフィリエイトの生命線ともいえる「リスト」ですが、これも生き物であり一度「リスト」を完成させたらそれで安泰と言うわけには到底行きません。
「リスト」も陳腐化したり、アドレスそのものが消滅したりすると言う事象が発生するのです。
これはフリーメールアドレスの普及により簡単に高機能なメルアドが作成可能になったと言うこともあり、一個人が使っているメルアドが複数になってきているということに原因があると言えるでしょう。
③「リスト」対象者への「教育」
またメルアドを差し出したと言っても、みんながみんなメルマガ発行者に忠誠を誓っているようなわけではありません。
そこで必要になってくるのが、生きた「リスト」対象者に対する徹底した「教育」ということになってきます。
ここでいう「教育」は、「洗脳」とも「教宣活動」とも言える代物であり、読者を信者に転化させていくことで「リスト」は、メルマガ発行者にとって「特濃」な「良き忠実なるリスト」となっていきます。
そしてそのような「リスト」を数万~数十万集めることがアフィリエイトで勝利するための非常に重要な手段となってきます。
具体的なブログ・メルマガアフィリエイト手法について
ここからは、現状のネットビジネスの主流となっている「ブログ・メルマガアフィリエイト」について深く掘り下げてみたいと思います。
①アフィリエイトの手法
②ブログメルマガアフィリエイト
③全てはバイラル発生のため
④ブログメルマガアフィリエイトの真髄
⑤メール時代の終焉の危機感
⑥ブログメルマガアフィリエイトの次に来るもの
①アフィリエイトの手法
アフィリエイトに関して、いろいろな手法・セグメントがありますが、収益を挙げるための手法の一つが、「ブログ・メルマガ」アフィリエイトと言われています。
それでは、何故この手法が未だに採用されるかと言うことですが、「ブログ」だけのアフィリエイトだと不安定だが、そこにメルマガを噛ませることで安定感が増すと言うことになるでしょう。
「ブログ」には、検索による通りすがりのアクセスも多くて、浮気されることも多いが、メルマガは曲がりなりにも「メルアド」を登録してくれた「忠誠心」の高いメンバを主体としているのである程度信頼出来るという理屈にはなるでしょう。
②ブログメルマガアフィリエイト
私自身も、この「ブログメルマガ」手法の有効性をある程度は認めていますが、あのとかく物議を醸し、現在は贅沢三昧と放漫経営で事業的に破綻した与沢翼は、実はこの「ブログ・メルマガ」手法の非常に「オーソドックス」な実行者でもあったわけです。
与沢翼と聴くと、その派手な生活ぶりや露悪趣味の印象が強くて、なかなか真面目にその言動を調べてみようと言う気にならないとは思いますが、「ブログ・メルマガ」手法を調べていくと、川島和正と言ったビッグネームや島根県のだいぽんとかの名前とともに、実はあの与沢翼も有力プレーヤーの一人として確かに浮かび上がっていたこともありました。
③全てはバイラル発生のため
すなわち与沢翼本人もある映像の中でコメントしていましたが、彼にとってはその露悪趣味に対する反感や2チャンネルで取り上げられることは、思う壺だったようです。
要するに、彼にとっては「リスト」すなわち「顧客のメールアドレスリスト」の収集が至上命題であり、そのためには「極力有名になる必要があった」ということです。
有名になればなるほど「リスト」が集めやすくなるし、「影響力」も増えていくと言う発想で、そのためには、常識的な言動だけではダメで、「当たり前の言動を百重ねるよりも、一つ非常識な言動を行う方が効果的」という考え方ですね。
与沢翼は、そういう露悪趣味や非常識的な言動の一方で、意外にもその稼ぎのノウハウは、「ブログメルマガ手法」の王道的なやり方を踏襲していたことは間違いないところだったと思います。
別稿でも詳しく取り上げましたが、まあまああのドナルド・トランプに多少似たところがあったということでしょうか。
与沢翼のメルマガを駆使した炎上商法型ビジネスモデルとその生きざまを検証する!
ただし、与沢翼はその露悪的な言動を続ける中で、自らの言葉に自分自身が酔ってしまい、引き返せない贅沢三昧と放漫経営の淵にハマり込み、経営破綻を来したのは記憶に新しいところです。
本当のプロならば、言葉と現実を常に明確に意識し、演技と実像を常に明確に認識し続けることが、必須だったでしょう。
④ブログメルマガアフィリエイトの真髄
それでは、かく言う与沢翼は実際にどういう手法を採用しているのでしょうか。
与沢翼本人が、youtube上の映像資料を通じて口を酸っぱくして繰り返していましたが、
・「リストが命」であること
・「ネットビジネスはコンテンツが命」であること
・あらゆる手段を通じて「リスト」 を収集し、最も効果的にメルマガをばら撒くこと
の3点に尽きると言ってよいでしょう。
そして、与沢翼も折に触れて繰り返していますが、「このビジネスモデルの寿命もそう長くない」との危機意識を強く持っていることも繰り返し強調していました。
⑤メール時代の終焉の危機感
すなわち、メールやメールアドレスの価値が、例えばクローズドな「LINE」などのアカウントベースのやりとりの普及拡大により、著しく減少する可能性が高いと言うのです。
「LINE」ベースの情報のやり取りは、アカウントごとに簡単に履歴を参照したりも出来るため、メールよりも情報の管理が容易になり、かつクローズドな環境を構築出来るため、迷惑メールなどを最初から排除可能であるということになります。
利用者にとっては、便利そうな未来図ではありますが、「ブログ・メルマガ」アフィリエイターにとってはメールが陳腐化し読まれなくなり、「LINE」アカウントベースのやりとり中心になってしまっては、折角収集した「リスト」がその用をなさなくなることを意味するわけで悪夢の未来像となります。
⑥ブログメルマガアフィリエイトの次に来るもの
与沢翼本人も公表されているyoutubeなどの映像資料上は、「リストベースのブログ・メルマガ」アフィリエイトの次に来るものを掴み切れてはいなかったようですが、ともかくまだ1年から2年はこのビジネスモデルで大丈夫なので、今のうちに稼げるだけ稼いで軍資金を確保しておいて、次の時代に備えるべきだ・・・との考えだったようです。
その後、与沢翼の場合は、そのメルマガアフィリエイトと言うビジネスモデル自体の寿命よりも早く、自分自身の経営者としての寿命の方が早く尽きてしまうと言うブラックユーモア的な状況に陥ってしまいましたが・・・
まあまあ私の方は、与沢翼とはまったく別個な地平を目指しつつ、新たなビジネスモデルの開拓に専心したいと思っているところです。与沢翼のフリーエージェントよりもインディペンデンスがネットビジネスにフィットする!